りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ビットコイン

今日は壮行会があったので、ほろ酔い気分で資料を読んでしまったためにしっかりと頭に入らない。でも、ビットコインインパクトは金融に少なからず携わる者として整理しておかないといけない、そんな風に思いました。
まず抑えておかなければいけないのは、ハイエクの「貨幣自由化論」。ひとことでいえば、ハイエクの主張は「中央銀行がない世界こそ望ましいもの」というもの。銀行が独自の貨幣を発行することにすれば、各銀行が自らの貨幣の購買力を維持するために慎重に発行量を調整するので無秩序な増発がなくなるというのが彼の主張。ビットコインに代表される仮想通貨はこのハイエクの理想に実現したものと考えれられる。現在の日銀は国債を貨幣化して財政放漫化を助長している。ビットコインになれば、こういうことができなくなる。日銀は自らの債務である日銀券を印刷することで国債を購入でき、しかも、その規模を恣意的に決められる。財政ファイナンスができるのである。しかし、ビットコインの発行はマイニングによって行われるので自由に発行できない。そういう意味で、中央銀行があることがかえって問題になっている。また、ビットコインは税に関しても問題を提起している。ビットコインによる譲渡益や決済は完全に捕捉することが難しい。ビットコインの利用が広がれば、またこれを正直に申告しないものが増えれば、税収自体が減るという現象が起こる。つまり国家の税制が崩壊する可能性を秘めているというのである。税制自体を変更しなければならない事態が想定できるのである。
今日はここまで。また読んだ時点で。
出典は野口悠紀雄先生の「仮想通貨革命」