りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

日本人へ リーダー篇

塩野七生さんの「日本人へ リーダー篇」を読みました。学ぶことが多い本です。福島でも少し話題になりましたが、今の日本は戦前の日本あるいはローマ帝国の末期に似ているのではないかと思います。この本を読むと、衰退していく国というのは、明らかに同じものをもっているような気がします。いくつかノートしたところ・・・
1)この敗者同化路線こそ、ローマ人の考えていた多民族国家の運営哲学であったのだ。2)近代の帝国は植民地が次々と独立したことで帝国でなくなったが、最後まで属州の離反が無かったローマは、帝国として滅亡したのだった。3)武器をもたない予言者は、いかに正しいことを言おうが聞き容れてもらえないのが宿命だ。4)人間ならば誰にでも、現実のすべてが見える訳ではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。5)人は誰でも、自分自身への誇りを、自分に課された仕事を果たしていくことで確実にしていく。だから、職を奪うということは、その人から、自尊心をはぐくむ可能性さえも奪うことになるのです。6)自分自身への尊厳を持てる人が多ければ多いほど、その社会は健全化する。

日本人へ リーダー篇 (文春新書)

日本人へ リーダー篇 (文春新書)

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