野口悠紀雄さんの「経済危機のルーツ」を読みました。サブタイトルは「モノづくりはグーグルとウオール街に負けたのか」というものです。グーグル=IT、ウオール街=金融技術ですね。基本的にアメリカやイギリスは脱工業化というものに成功したが、日本およびドイツはそこに至っていないということですね。日米貿易摩擦などで、日本は米国に勝ったように喧伝されていましたが、それは製造業という限られた世界での話で、極めて限定的な世界、むしろ脱工業化の視点からは時代遅れの部分といえたのかも知れません。今までの野口さんの著作の延長線上にあり、良くまとまった一冊だと思います。
経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか
- 作者: 野口悠紀雄
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
今月の読書 6冊
1月からの読書 22冊