吉田修一さんの「悪人」を読みました。大佛次郎賞、朝日出版文化賞などを受賞した作品だけあって、秀逸です。一言で言うと登場人物の閉塞感。毎日毎日変わり映えの無い日常を送って、そしてそこには何かあきらめがあってという閉塞感が全体を覆っている作品でした。語り口は、登場人物のさまざまな視点から物語を進め、作者の視点というのを感じさせないところがあるのも面白いかな。いずれにせよ、400ページを超える大部でしたが、一気に読んでしまいました。

- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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