りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

パレード

また、吉田修一さんの本を読んでしまいました。代表作のひとつ「パレード」。表紙を見る限り「映画化」されるらしい。この本のおもしろさは、5つの章が5人の異なった視点で語られる構成で、物語が展開していくことかな。大学生の良介、無職の琴美、イラストレーター兼雑貨屋店長の未来、職業不詳(男娼?)のサトル、それから映画配給会社勤務の直輝。5人の同居人の都会の生活が淡々と語られながら、5人の視点で語られることによって、いろいろな見方ができる点は面白いかな。そして、直輝の章で大どんでん返しのような事が起こる。確かに布石はあったけど、まさか・・・という結末。これも、いくつか読んだ吉田修一さん独特の若者の閉塞感の表現なのかな。表紙の写真によると、良介は藤原竜也、琴美は貫地谷しほり、未来は香里奈、サトルは林遺都そして直輝は小出恵介が演じるようだ。少なくとも未来と直輝はイメージピッタリですね。

パレード (幻冬舎文庫)

パレード (幻冬舎文庫)

[DATA]
今月の読書 9冊
1月からの読書 118冊