りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

単純な脳、複雑な私

午後、携帯電話にY's Roadから電話。Escape R3の納車の準備ができたとのこと。あれっ。6月10日にボーナス出たら支払うといっていたのに、結局1週間早くなっちゃったのね。でも、まあ払えないこともないので早いこと納車してもらって、週末サイクリングに出かけるというのも良いかなと思うようになりました。仕事はあまり進んでおりませんが、まずは生活にメリハリをということでしょうか。
で、池谷裕二さんの「単純な脳、複雑な私」を読みました。

単純な脳、複雑な「私」

単純な脳、複雑な「私」

相変わらず、池谷さんの本は面白いですね。高校生への講義録という点では「進化しすぎた脳」を彷彿させますが、こちらの方が面白い。というかためになりました。いくつか抜き書きすると
・「直感」と「ひらめき」は異なるもの。ひらめきは思いついた後に理由がいえるのに対し、直感は自分でも理由は分からない。
・直感は学習なんですよ。本人の努力の賜物なんです。直感は訓練によって身につく。
・睡眠は脳や体をクールダウンするための休憩時間ではなくて、もっと積極的に情報の整理や保管を行うための活動的な行為である。
・脳は実際に起きてしまった行動や状態を自分の納得のいくような形で上手く理由付けして説明してしまうんだね。
・自分自身の状態について理解するためには、それに相応しい環境や教育が必要なんだ。自分を知ることができる能力は学習の結果なんだよ。
・脳から見ると仲間外れにされたときの不快な感情は、物理的な痛みと同質なものだといえる。
・刺激すると幽体離脱を生じさせる脳部位が実際にあるんだ。
・体や環境を捨ててしまったら、そもそも僕らの「心」あ形成されないから、私が私で無くなってしまうだろう。脳は「自分のとった行動」を観察して、「あっ、自分は今こう考えているんだ」と理解する、そんな側面が「心」には強い。
・君が動かそうとする少なくとも0.5秒前には、もう脳が動かす準備を始めている。自分が「動かそう」と思ったときには「すでに時遅し」で、動かすことが決まってるわけだ。
・自由は、行動よりも前に存在するのではなくて、行動の結果もたらされるもの。自分がとった行動を見て、その行動が思い通りにいったら、遡って自由意思を感じるんだね。結果が伴わない限り自由はない。
・僕らの近くは、何も見えている情報だけで決定されるんじゃなくて、内部のゆらぎの状態も強く反映されている。運動や知覚だけじゃなくて、記憶にもゆらぎは関係しているようなんだ。・・・作業ミスが出てしまうよりもだいたい6秒前、早い場合には30秒前に作業ミスが起こることが判るらしい。
・僕らにある「自由」は自由意志ではなく、自由否定。僕らにできるのは、自動的に脳から発生してきたアイデアを自由否定するかどうか、つまり、採用するか不採用にするかどうかだけだ。
・環境や外部からの刺激が脳のゆらぎのパターンをロックしてくれて、だからこそ、僕らの行動は完全なランダムではなくて、場面や状況が似ていれば、毎回だいたい同じ行動ができる。僕らの意志は環境により決定されている。
など。
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