りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

人工知能と経済の未来

 井上智洋先生の「人工知能と経済の未来」を読みました。先生の本はこれで3冊読んだけど、やはりこの本を最初に読むべきでした。この本の前半が「人工超知能」に後半が「AI時代の新・ベーシックインカム論」でさらに展開されたような気がする。そういう意味では先に続く2冊を読んでしまって、改めてここに戻ってきて書くべきことも少ないような気もするけど、あとがきに書かれていたバタイユの話が印象的。バタイユは有用な営みに覆われた人生は奴隷的と考え、有用性の対極に至高性を対置している。なぜ、有用性が奴隷的なのかというと役に立つが故に価値があるものは、役に立たなくなった時点で価値を失うので、その価値が独立的でないというのだ。AIやロボットが進化し、人間にとって有用なことはどんどん機械によって提供されるようになる。故に人間の価値も有用であることではなく至高性があることに価値が見いだされるのだと解釈すべきらしい。何だか今の価値観を180度変えるような考えでもあり、またそういう時代が来る可能性を考えると、とても示唆に富む内容だったように思う。

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今月の読書 1冊

1月からの読書 72冊

統計

今日も朝から資料作り。再来週の講演に向けて休みの日に少しずつ。ただ、データを作るのが凄く大変。思ったようなデータが作れなくて結構な時間を費やしてしまう。でも、楽しい。やっぱり統計の知識が使えるところで仕事ができる方向を考えるべきかな。それなら、それでもっと勉強しないと・・・

My fitness Report 181129

早めに帰ってフィットネスクラブへ。実は本日が100回目。毎月4回ずつ×25カ月終了しました。100回目です。今日はやっぱり少し体が重たくて、意外に早く心拍がピークに達してしまってちょっと苦戦しましたが、何とか10km完走。クールダウンして10.8km。なかなか良い汗をかきました。

しかし、ちょっと追い込みすぎ。先週も追い込み過ぎて疲れが抜けなくなってしまったので、せっかく活動量計をしているのだから数値をモニタリングしながらセーブしなければいけないのだけど、なかなか難しい。スピードを落とすと何故か負けたような気になってしまう。もっと大人にならないと。

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本日の走行距離 10.8km

今月の走行距離 64.4km

1月からの走行距離 532.1km

訃報

前の職場の同僚の訃報。実力はあったのだけど仕事に恵まれなかったというか、もっと評価されても良い人でした。

今月初めに見舞った時に既に緩和ケアに入っていて、今月途中にホスピスに転院していたので、いずれはそういう知らせが来ると予想していたけど、それでも予想以上に早い。ちょっと心の準備ができていなかった。3連休にホスピスに見舞いに行こうか迷って、でもセミナーの原稿もできていなかったし、心の準備もできていなかったので先延ばしにしていたらこんな知らせ。やっぱり後悔先に立たずです。

ご冥福をお祈りいたします。

AI時代の新・ベーシックインカム論

 井上智洋先生の「AI時代の新・ベーシックインカム論」を読みました。先日読んだ本はAIの本だったので、井上先生が経済学者であることを忘れてしまっていたのだけど、この本はAI時代というものの、しっかりと経済学者がベーシックインカム(BI)について述べた本。AI時代のというのは、AIの高度化で生産性が上がると、人間の仕事が完全に失われることはなくても、AIを使って極端に富を増やす人と職を失うか、AIに使われる人に分かれて、貧富の差が今よりも極端に広がる世界がやってくる。その時の社会保障制度としてのBIというものを語った本といえば、簡単すぎるか。今の生活保護という社会保障は何となく問題が多い制度なんだろうなと思いつつ、何でもかんでも働く意思がないプータローにもBIを支給するというのは正直抵抗がある。でも、歴史的に労働というものがどういうものなのかを分析し、勤勉であることの正義の背景を理解し、AIによって労働から解放される時代を考えると、改めてBIという制度はかなり有力なオプションなのだということが判ったような気がする。この本が秀逸なのは、この歴史的な思想と国民性から労働と勤勉さを考察しているところ。右翼と左翼、右派と左派、儒教エートスリバタリアン、今一度しっかり復習したい。

AI時代の新・ベーシックインカム論 (光文社新書)

AI時代の新・ベーシックインカム論 (光文社新書)

 

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今月の読書 6冊

1月からの読書 71冊