面白さの勢いでまたも一気に読んでしまいました。佃社長の熱血振りと下町の人情は相変わらず。悪だくみをする現代版悪代官も健在。いつものパターンといえばいつものパターンだけれど、佃製作所を襲う試練は今回は二重、三重。それにしても、人に対する怨念だけでここまでできるのかというと、なかなか凄すぎる。理念があって、それを支える技術があって、誠実さと謙虚さがあって、困難に打ち勝つ粘り強さがあって、そして人情に厚い。いつものことながら読んでいてとても気持ちが熱くなる。商売なので儲けなければならないのは当たり前だけど、やっぱり誰かの役に立ってというところが基本。そして仕事をやる上で大切なのは信頼関係。プロジェクトXを見ているようなわくわく感がたまらない。とても面白かったです。
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