りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

コルブの経験学習理論

山口周さんの記事を読んでいたら、デイヴィッド・コルブの経験学習理論(Experiential Learning Theory, ELT)について触れられていました。これは、学習が経験を通じて行われるプロセスであるという考え方に基づいているとのこと。具体的には以下。

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1. 具体的経験(Concrete Experience): 学習者が新しい経験や状況に直面するか、再解釈する段階です。
2. 観察と反省(Reflective Observation): 学習者が経験から一歩離れて観察し、その経験について考える段階です。ここでは、経験に関する洞察が得られます。
3. 抽象的概念化(Abstract Conceptualization): 反省を通じて得られた洞察から概念や理論を構築する段階です。この時、学習者は新しいアイデアや計画を形成します。
4. 能動的実験(Active Experimentation): 新たに形成されたアイデアを実際の行動に移し、世界で試してみる段階です。

新しい経験や状況に直面するか、再解釈するプロセス

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まず、具体的な経験だけど、何かの取り組みに対して想定される結果があって、その結果が想定通りの場合、この取り組みは経験としてカウントされないということがポイント。よく「この道、ン十年の経験」といったことを平気で言う人がいますが 、コルブの定義に照らして言い換えれば「一年の経験と十九年にわたる繰り返し」になっている人が少なくないと山口さんはいいます。

大切なことは、想定外の結果に向き合うことで、自分の頭の中にある世界観や認識の枠組みが切り替わり、そして世界観や認識の枠組みが切り替わることによって、従来よりもインプットに対してより質の高いアウトプットを返せるようになるということ。これがコルブによる成長の定義らしい。これは本当に重要な示唆で、想定外の結果に向き合うことで変化が生まれる。この変化無くして生長はないということ。歳をとると想定外を受け入れたくなくなるけど、それではダメということですね。