期待通り。面白かったです。ドラマでもそうなのだけど、整くんは人が気が付かないところに、きわめてリベラルな立場でものを見て、独特の言葉にして話しかける。そういう整くんの素晴らしさが遺憾なく発揮された作品。最後にちょっと心温まるシーンもあり、音楽がとてもマッチする。前半ちょっとだけ話のテンポが緩やかで退屈に感じる時間帯もあったけど、謎解きが始まってからはぐいぐいと引き込まれました。今回心に響いた言葉は自分が下手と気づいたときは進歩した時。目が肥えたから至らないところに気が付く。そういう時こそ伸びしろだといったニュアンスの言葉。この言葉に気づかされた人がたくさんいるであろうことが容易に想像できる言葉。あと、女性の幸せという考え方に対する批判。整くんらしいなという視点。ストーリーも良かったけど、ドラマの良さが失われない整くんの魅力満載の作品でした。
監督:松山博昭
脚本:相沢友子