りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

シン仮面ライダー

やっぱり庵野監督作品でした。最近ChatGPTのニュースが盛んだけど、AIのあり方なんかも考えさせられました。哲学者のニック・ボストロムはAIによる人類滅亡の3つのシナリオを挙げていて、その第1番目に「アライメントの失敗」というのがあるけど、SHOCKERはまさにこれ?と思わされる内容でした。ちなみにSHOCKERがSustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodelingの略であることを初めて知りましたが、その名称から察するに悪の組織ではなく、幸せを追求する組織。これぞまさにアライメントの失敗なのでは?と思わされる内容でした。人類の幸福の定義を「最大多数の最大幸福」ではなく、最も深い絶望を抱いた人間が救済される「不幸の最小化」と設定したことによるのでしょう。結局最後の戦いも、幸福の定義の違いによる戦いだったような気がするし、ラストに残ったのが、一文字隼人と政府関係者ということから考えると、結局、何が勝ったのかも良くわからなかった。ただ、AGIの開発が身近になってきた今、とてつもなくタイムリーな作品じゃないかと50年分の懐かしさとともに鑑賞しました。

監督:庵野秀明

脚本:庵野秀明

出演者:池松壮亮浜辺美波柄本佑ほか

シン・仮面ライダー