りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ドキュメンタリー 帝銀事件

Wikipediaによると「帝銀事件(ていぎんじけん)とは、1948年(昭和23年)1月26日に東京都豊島区長崎の帝国銀行(後の三井銀行。現在の三井住友銀行椎名町(しいなまち)支店(1950年に統合閉鎖され現存しない)に現れた男が、行員らを騙して12名を毒殺し、現金と小切手を奪った銀行強盗殺人事件。画家の平沢貞通が逮捕され死刑判決を受けたが、平沢は獄中で無実を主張し続け、刑の執行がされないまま、1987年(昭和62年)に95歳で獄死した」とある。そして、これくらいの知識は自分にもあって、平沢は冤罪だったのだろうということと、昭和の混乱期の話であることはなんとなく理解していたけど、NHKのドキュメンタリーを見て、やっとその意味が分かったような気がする。2夜に渡って放送されたドキュメンタリーのすべてを見たわけではないので、多少の誤解はあるかもしれないが、ポイントは事件で使われた毒物。状況からいって、遅効性が認められ、特定された青酸カリではなさそうというところ。毒性からいって、青酸ニトリールが連想され、この毒物は昭和の陸軍で研究されていたこと。また、この研究は満州731部隊とも関係があることから、731部隊のデータを米国が独占することとバーターでその戦争犯罪を免責するという密約と関係し、結局これらの事実を葬るために、帝銀事件GHQの強い指導によりもみ消された可能性が指摘されるということかな。つい最近ドラマ「エルピス」で冤罪事件とその背後にある政治的な力がクローズアップされたけど、帝銀事件もまさにこれのスケールの大きい版。スケールは違うけど、構図は同じかな。

松本清張さんの「小説帝銀事件」を是非読んでみたいと思いました。