りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

最高の生き方

 ムーギー・キムさんの「『あれ、私なんのために働いてるんだっけ?』と思ったら読む最高の生き方」を読みました。いつものように面白かったのですが、今回は霊長類学の山極先生、宗教学の島薗先生、哲学の中島先生、心理学ではアドラー心理学の岸先生、脳科学の中野先生の話をキムさんが独自の視点で消化し、行動原理を解き明かすということにトライしてくれているところが良かった。宗教学とか哲学とか、やっぱりもう一度向き合わないといけないなと改めて思いました。

結局、脳科学的には、「幸せとは何か」という思い込みや、単に「帰属先から承認されて」脳の報酬系に刺激が欲しいという欲求が、強力な行動原理になっているらしい。つまり、自分たちが自由意志や幸福だと思っていたものが実は壮大な思い込みで、単に本能的欲求や帰属先からの承認欲求を満たすために、自分の行動を〝最適化〟させただけのものかもしれない というのだ。帰属意識が強ければ強いほど、その帰属先の集団の行動の善悪など関係なく、その集団が求めるルールに従うことに、謎の快感や、正義感まで感じるように人間はできているらしい。だからこそ、自分の人生を選ぶには、どの集団に帰属意識をもつかを選択することが重要になってくる。結果、自分の仕事や人生に価値を感じているビジネスパーソンの最大の特徴は、自分がなぜそれをしているのかに納得している という点にあるらしい。言い換えれば自分にとって大切なのは何か、「自分が生きがいを感じるのはどのようなときか」 を知っているということが重要という何だか当たり前のことが大切だということらしい。

自分がその価値と意味に納得した人生を送るには、〝自分が原体験レベルで本当に大切だと感じるもの〟に力を注げるようにすることが重要。そして、「自分が提供しているモノには大きな価値がある」という信念を持てることが、強いモチベーションの源泉となり、働く価値を実感できる人生へのカギ になっているということだ。つまり、 自分が好きなことをやっていて、それが社会にも貢献していて受け入れられている状態が、「自分の居場所」っていうことですね。

最近、働き方の本を何冊か読んで、結局は好きなことをガムシャラにやるってことしかない訳だけど、その好きなことが「人の役に立っている」ということも重要なんですね。

「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」 と思ったら読む 最高の生き方

「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」 と思ったら読む 最高の生き方

 

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