独学の技法 - りおパパの日記

山口周さんの「独学の技法」を読みました。技法というタイトルではあるけど、戦略ですね。『独学というのは大きく、「①戦略」「②インプット」「③抽象化・構造化」「④ストック」という四つのモジュールからなるシステムと考えることができます』というように、簡単にいうとどういう目的をもって独学をするのか、どうやって情報を収集するのか、そしてそれを消化し、必要な時に必要な形で取り出せるようにストックするのかということなのだけど、山口さん自体がリベラルアーツを学んできた人だけあって、本質をとらえているというか極めて説得力がありました。エッセンスを切り出したハウツー本をたくさん読むより、古典といわれる評価の定まった名著を、著者の思想の流れをきちんと押さえたうえで熟読するという考え方は、最近自分が感じていたことと妙に符合し、一見効率的ではないけれども確かに実のある勉強の仕方だろうなと感じていました。やはり一番難しいのは抽象化・構造化で、ここはもう少しきちんと復習しないといけない。ストックはやはりデジタル化かな。自分的にはEvernoteをうまく活用するところにつながっていきました。山口さんもEvernoteを使っているようで、やはりデジタルであることで、素材の切り貼りが楽であること、タグ付けすることで検索や組み合わせが自由であることは、これも自分の感覚と一致しているなと思いました。自分が漠然と思っていたことも多かったですが、体系的に整理されており、非常に参考になる本でした。