りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

リベラルという病

 山口真由さんの「リベラルという病」を読みました。とにかく大変勉強になりました。この本を読んで、アメリカのリベラルという言葉の意味がやっと分かったような気がします。一方で、日本でリベラルという言葉が馴染まないこともわかりました。

まず、覚えたい言葉=ポリティカル・コレクトネス。これは、人種 的、 性的、 性 指向 的、 いかなる 意味 でも 少数 者 を 差別 し ない こと。アメリカのリベラルはこのPCと強く結びついているということ。それと、「 司法 積極 主義」 と「 司法 消極 主義」という言葉。前者が「法律 を 拡大解釈 し て 司法 が 積極的 に 理想 を 実現 しよ う」 というリベラルな思想に結びついているのに対して、 後者は「民主主義 に 任せよ う 」と する スカ リア の 思想 をいい、この 主張 は、 共和党 インテリ の 思想=コンサバティブ の 核 でも あるようだ。アメリカの核家族についても触れたいけど、それは置いておいて、やはりリベラルにはエリートの傲慢さが感じられる。日本はどちらかというと自然への畏怖みたいなものがあるので、人知の及ばないところというのを肌感覚で知っており、リベラルな思想とは馴染みにくいという説明は説得力がある。それと、自民党が何といってもコンサバティブのようで大きな政府的動きをする。このために、野党はリベラルという考え方を対立軸に持って来づらいというのも説得力がありました。本当にいろいろと勉強になりました。必読本だと思います。

リベラルという病 (新潮新書)

リベラルという病 (新潮新書)

 

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