安達裕哉さんの「仕事でひつような『本当のコミュニケーション能力』はどう身につければいいのか?」を読みました。しばらくは勉強のために読書はお預けのつもりでしたが、安達さんの本がKindleで手に入ることが判ったので、さっそくポチ。一気に読んでしまいました。確かに、彼が書いたコラムからの抜粋なので読んだ記憶があるものが多かったのですが、改めて読んでとても参考になりました。ポイントは、1)親しい仲間内でのコミュニケーション能力と仕事をする上でのコミュニケーション能力は意味が違うこと。2)中身よりも言い方が重要なシーンもあること。3)コミュニケーションは「伝える」ことよりも「伝わる」ことが大事であること。でしょうか。そして、コミュニケーション能力の源泉は信頼であること。それは好き嫌いではなく、プロフェッショナルとしての専門性に対するレスペクトであり、一貫性であるということでしょうか。
引用を貼り付けるのはこのブログでは辞めていたのだけど、それでもちょっと良かった言葉。
・良好な人間関係を保つために、最も重要なのは敬意です。むしろ、真のコミュニケーション能力の源泉は、『敬意』といってよいでしょう。
・仕事における、真の意味でのコミュニケーションのコツ、すなわち要諦は、「察してくれ、に甘えないこと」
・企業におけるコミュニケーションの目的は「一緒にいて楽しい」ではない。「一緒に仕事をして成果が出る」なのである。
・営業活動においては「提案の中身」よりも、「言い方」のほうがはるかに重要であるようなシーンも多い。
・「品質管理を相手に委ねる」のは、最悪の依頼の方法である。
・「品質の水準」は相手に示すが、「品質の管理方法」は相手に任せてもいいということだ。 管理方法まであれこれ指示をすると、箸の上げ下ろしまで細かく指示をすることになり、かえって効率が落ちる。
・人間関係を壊したくないと思う心が、人間関係をさらに悪化させる
・知的である、というのは頭脳が明晰であるかどうか、という話ではなく、自分自身の弱さとどれだけ向き合えるか、という話であり、大変な忍耐と冷静さを必要とするものなのだと思う。
・知識労働者は、自分の貢献を利用してくれる組織があって、はじめて成果をあげることができる
・そもそもリーダーに関する唯一の定義は、つき従う者がいるということである。 信頼するということは、必ずしもリーダーを好きになることではない。常に同意できるということでもない。リーダーの言うことが真意であると確信を持てることである。
・もう一つ、古くから明らかになっていることとして、リーダーシップは賢さに支えられるものではない。一貫性に支えられるものである。
・コミュニケーションを成立させるものは、コミュニケーションの受け手であることを教える。・・・聞く者がいなければ、コミュニケーションは成立しない。
仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?
- 作者: 安達裕哉
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2017/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
[DATA]
今月の読書 3冊
1月からの読書 69冊