りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

がんと闘った科学者の記録

 戸塚洋二先生の「がんと闘った科学者の記録」を読みました。立花隆さんの本に出ていて、是非とも読みたかったのだけど、なるほど凄いです。最初の大腸がん発見から7年。最初のうちは普通に働いていたんですね。いよいよ闘病が本格化したほぼ最後の1年間の記録なわけだけど、どこまでも客観的に事実をつづっている。しかも、あくまでも科学者の目線を忘れずに、投薬状況、マーカーの数値、腫瘍の大きさなどを記録し、自覚症状なども細かくログとして残す。取ったデータは分析して考察する。がん治療の科学的アプローチのために、データベース作りを提唱し、その要件を患者目線から整理する。さすがです。

第三者として仕事としてやったとしたら、これくらいのことはできるかもしれない。でも、自身患者という立場で、ある程度自分の将来を見据えて客観的にログ記録を残すようにデータ化し整理する。確かにこういう記録がきちんと整備されると、治療方針や患者説明に大いに助けになるだろうなと思いました。

がんと闘った科学者の記録 (文春文庫)

がんと闘った科学者の記録 (文春文庫)

 

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