政治的な発言は基本的にしないことにしているのだけど、今朝読んだブログはある種のもやもやをきちんと解説してくれるものとして記しておきたいと思います。
読んだのは、池田信夫さんのブログ「良書悪書:劣化する民主政治 - 『なぜ大国は衰退するのか』」 http://agora-web.jp/archives/1620290.html。ポイントは以下の部分。
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先進国に共通にみられるのは、戦後の成長期に創設された年金や医療などのエンタイトルメントの膨張だ。社会保障は戦費のような裁量的経費とは違って、削減しない限り増え続ける。そしていったん生まれたエンタイトルメントは大きな既得権となり、それを守る利益集団が政治家を動かす。それを削減しようとする政治家は選挙に勝てない。
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このブログはグレン・ハバード ティム・ケイン氏の「なぜ大国は衰退するのか ―古代ローマから現代まで」を紹介するブログなので、実際にはそちらまで読んでみる必要があるのかもしれませんが、基本的には成長を前提として作られたシステムにはそのシステムに乗っかった多くの既得権益者がいて、民主政治のもと彼らが大きな民意となって政治を動かそうとして行けば、大国は衰退して行くというもの。再び引用する。
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これは行動経済学ではおなじみのバイアスだ。現在の利益に対して将来のコストを過小評価し、損失を回避して将来もっと大きな損失をまねく。先送りを永遠に続けられないことは誰でも知っているが、自分の世代は食い逃げできると考える。
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ということなんですね。非常に良く今の疑問(もやもや)に応えてくれているように思います。