山本績さんの「何が日本企業の成長を阻んでいるのか」を読みました。サブタイトルは「ガバナンスが支える資本コスト経営」というもので、第1章漂流経営から抜け出せ、第2章ガバナンスを機能させる、第3章資本コストを事業評価につなげる、第4章配当政策と財務政策、第5章ガバナンスを徹底させ、株主価値を高める、という構成になっています。先日、変革時代の金融機関経営というセミナーの中でガバナンスの話はさんざん聞いていたのでガバナンス自体の認識は十分していたつもりですが、その具体的な指標としての資本コストについて具体的に述べ、株主目線の資本政策(配当政策と財務政策)について述べていることがとても参考になりました。それと、これが第1章のポイントですが、こうした株主目線の経営がないことが、不採算事業を延命させ、過当競争の原因になっていることも。とても参考になりました。
何が日本企業の成長を阻んでいるのか―ガバナンスが支える資本コスト経営
- 作者: 山本績
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/01/25
- メディア: 単行本
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