りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

挑戦する脳

茂木健一郎さんの「挑戦する脳」を読みました。これは先日pod-castで聞いた「ラジオ版学問ノススメ」の茂木健一郎さんの回で紹介されていた本です。基本的モチーフは第一章の書き出しにあらわされてます。「人間の脳は『オープン・エンド』。生きている限り。一生学び続ける。」というものです。この本で印象に残ったのは「安全基地」の話。どういうものかというと、「保護者が見守り、必要ならば手助けしてくれるとわかっているからこそ、子供は安心して新しいことに挑んでいくことができる」という文脈の中で、「何かあった時に手助けしてくれる保証」のようなものを安全基地と呼んでいるようです。それで大切なのが、子供の時に十分な安全基地が与えられた人は、成長して大人になっても、やはり高いレベルの安全基地を自分の中に持てるという事実と、この高いレベルの安全基地を構築できている人は、良い意味での「根拠のない自信」を持つことができ、いろいろなことにチャレンジするマインドを持てるというのである。親の責任は重要です。
それと、最終章のリヴァイアサン。さまざまな価値観や秩序に縛られずに、自由に自分の行為を決定する主体をリヴァイアサンと定義して、リヴァイアサンでなければ輝かない、そんな時代が来ているように感じると茂木さんは主張しているウィキリークスジュリアン・アサンジフェイスブックマーク・ザッカーバーグリヴァイアサンである。彼らが活躍する現代は、従来の普遍的価値や既存の秩序に変化が生まれてきている時ともいえる。すなわち従来とは価値観が変わってきているともいえよう。だからこそ、自らが既存の秩序や価値に疑問を呈し、自分の価値観で自由に行動するリヴァイアサンになるべきだというのが、挑戦する脳のモチーフなのではと感じました。

挑戦する脳 (集英社新書)

挑戦する脳 (集英社新書)

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