岩田規久男さんの「そもそも株式会社とは」を読みました。これも、藤沢数希望さんのブログで一度読んでみると良い本と推薦されていた本ですが、「会社は誰のものか」を考える上でも大変わかりやすい本でした。この本は「会社は株主のもの」と行った際に、日本で起こるアレルギー反応に対して「交換の法則」「誘因の法則」「希少性の法則」という3つの観点から、必ずしも株主丸取りということは起こらない=従業員にも利益があるということを説明した本といっても良いかもしれません。ちなみに、交換の法則とは、従業員に適正な給与を支払わなければ、従業員の労働意欲を引き出せないということで、従業員は労働の対価として適正な給与(利益)を受けているという法則。誘因の法則とは、株主には能力ある従業員からできるだけ大きな貢献を引き出すために、高い給与で報いようとする誘因があるという法則。希少性の法則とは、希少な人や取引先ほど大きな報酬を獲得できるという法則で、いずれも市場経済の基本的な法則と説明されていました。いずれにせよ、一読に値する本でした。

- 作者: 岩田規久男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/03
- メディア: 新書
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