りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

社員の力で最高のチームをつくる

 ケン・ブランチャード他の「社員の力で最高のチームをつくる <新版>1分間エンパワーメント」を読みました。この本、星野リゾートの星野社長の座右の書ということで、帯も星野社長。星野社長が監訳者になってる。

会社の経営に「社員の持っている力を役立てる」というのはある意味当たり前のこと。ただ、エンパワーメントには、その核心にオーナーシップ感覚があるらしい。つまり、この会社は自分の会社、この仕事は自分の仕事というふうに、全てを自分のこととして主体的に向き合う態度ということらしい。そして、それを支えるためには経営と社員の信頼感、信頼感の上に立つ「重要な経営情報の共有」が必要。当たり前だけど、正しい情報が無ければ責任のある仕事はできない。それと「失敗から学ぶ」という姿勢も重要。向上し続けるためには失敗が付き物であり、起こる事態を修復し、必ず修復できるという自信を持つことが重要。次に出てくるのが境界線という概念。本では「自律した働き方を促進する6つの境界線」として1)目的、2)価値観、3)イメージ、4)目標、5)役割、6)組織の構造とシステム、を上げている。境界線というよりフレームワークと理解した方が良いかな。自律的な行動をするためのフレームワーク。そして、ある意味まとめなのだけど「社員が企業のビジョンを共有し、その中で自分の役割は何かを理解し、自分がどんな違いを生み出せるか自覚した時、ビジョンが本当の力を発揮する」と述べている。そして、「自律した働き方のために必要なこと」として1)情報共有、2)全員参加で明確化された会社のビジョン(全体図)、3)会社のビジョンに沿った個人の役割とゴール(部分図)、4)望ましい行動を示す価値観とルール、5)意思決定を容易にする価値観の徹底、6)社員をエンパワーする枠組みと手順、7)エンパワーメントは旅であるという自覚、と述べている。あとはエンパワーされたチームはエンパワーされた個人以上の仕事ができるということ。そのために上司はセルフマネジメントできるチームになるためにファシリテートする必要があるということ。

つまり、社員のやる気を出させるということは、社員個人でなくチームとして自覚を持たせるということに他ならない。ただやれと言ってもできない。だからフレームワークを提供し、そうできるようになるための指導も必要。でも、全てを指示してやらせるのではなく、チームで考え、自分で仕事を考えさせた方が格段にパフォーマンスを発揮するということ。セルフマネジメント・チームの利点は1)職務満足の増大、2)態度の変化、3)社員のコミットメントの強化、4)従業員と経営者のコミュニケーションの円滑化、5)意思決定の効率向上、6)仕事の質の向上、7)オペレーションコストの削減、8)会社の利益の拡大、とまとめられている。ちょっと消化不良。

社員の力で最高のチームをつくる―――〈新版〉1分間エンパワーメント

社員の力で最高のチームをつくる―――〈新版〉1分間エンパワーメント

 

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