りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

S&Pの米国債格下げの影響を考える

ちょっと遅いですが、S&Pの米国債格下げの影響についていくつか資料を読んだのでまとめ。
米国債は格下げされたにも係わらず、米国債金利は上昇せず、世界的な株の暴落が起こったことについて、ひとことでいえば、「金融商品の中で米国債ほど市場規模や流動性の条件を満たせる金融商品はない」ということに尽きるのだということみたいです。フライト・トゥ・クオリティとか「有事のドル買い」というもので、一方の欧州が今後どうなるかわからない不安定要素を抱えているのに対し、米国の場合はある程度クリアであるということもあるみたいです。今のすごい円高も、理屈は同じで、買うものがないから相対的に無難なものを買っておくということなんでしょう。金や資源の価格上昇も、このフライト・トゥ・クオリティの結果なんでしょう。投資対象が金融資産からオルタナティブとしてのコモディティー市場に移っているという理解が正解なようです。一方で、バーナンキFRB議長が26日の米国経済の中・長期見通しの中でQE3について語るかということが話題になっています。市場はQE3を期待しているようですが、QE2による過剰な流動性コモディティの価格を上げているという話もあり注目されているようです。