藪中三十二さんの「国家の命運」を読みました。おそらく、生前の母が最後に読んだ本だと思います。亡くなった日のテーブルに載っていた本です。本屋で気になっていた本なので、そのまま鞄に入れておいたのですが、何だか気持ちが集中できず、今日出張の行き帰りでやっと読むことができました。で、面白かったです。外交というか交渉ごとに通じる話ですね。孫子と同じですが、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」ということでしょうか。闘うだけでなく、友情を深めるためにも、己すなわち日本を知ることの重要性を改めて感じました。あとは、当たり前ですが、ロジカルに話すこと。そして、完勝してはいけないところも重要でしょうか。おそらく、外交というか交渉は戦争ではありませんから、末永く相手と付き合わなければならないわけで、敵にすることよりも、お互いに信頼関係を築き、相手の事情も理解した上で、だからといって負けないところが大事なのだと思いました。
- 作者: 薮中三十二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/10/14
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 173回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
今月の読書 2冊
1月からの読書 16冊