りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ちょっと勘違い 貸出債権の引当について

どこかにノートしておこうと思ったのでとりあえずここに。従来、引当金というのは「会計の保守性の原則」からいって、損失を認識したときに一括計上するものだと素直に考えていました。もちろん、原則はそうですが、今日、IFRSの記事を読んでいて、必ずしも全額損失を引当として計上しなければいけない訳ではないことが分かったのでメモっておきます。
IFRSの中で出てくる実効金利という考え方は、その時々のリスク控除後の収益を計算するための金利と考えれば良いようです。つまり、正常債権については、基本的にその債権が金利によって収益を生むことが明らかなので、その収益の中から期待損失を控除すれば良いという考え方のようです。したがって、生涯的な損失は考慮しつつも引当としては目先1年分だけを考えれば良いという考え方。これは、今の引当の考え方と整合します。一方で非正常債権については、現状損失が顕在化しつつある訳ですから、一括して期待損失を引当として計上するというのも理にかなっています。なるほど、今の引当もまんざら変な考え方ではないようです。ちょっとスッキリした。