初めて山形に行きました。電車で通過したことはあったのですが、山形で下車するのは初めてです。途中、福島から先、米沢付近は大雪で、どうなることかと思いましたが、山形は晴れ。もちろん、街は雪景色でしたが思っていたよりは街らしい街でした。歴史的建造物もあって、思ったよりは趣のある街でした。でも、確かに寒い!
三枝匡さんの「戦略プロフェッショナル」を読みました。これ、昨年何かの本のベストセラーになっていたので購入したのですが、物語仕立ての部分とコンサルタントによる解説部分から構成されていて、読みやすい作りになっていました。で、結論は「選択と集中」なんですね。ポートフォリオマネジメントもセグメンテーション戦略も、とどのつまりは選択と集中。本の中では「絞り」と「集中」と表現されていましたが、結局は選択と集中です。どこに重点を置くかということも大事ですが、何を捨てるかっていうことが大事なのではないかと思います。リソースを集中するとかありますが、選択できないということは、儲からない仕事をダラダラとやってしまうことであり、それが結果として社内の雰囲気を悪くするのではないかと思います。そして選択はシンプルに、プラス行動力と管理ですね。あと、印象的なのはエピローグに書いてあった、戦略とリーダーシップ以外のものとして2点上げられていること。ひとつは、一本調子のトップダウン戦略ばかりでは、組織全体の自律的成長が枯れてしまうこと。二つめは、日本で経営者として成功するためには、戦略性とリーダーシップ以外に、トップとしての人間性、包容力、あるいは男の愛嬌のようなものがないといけなさそうだということ。リーダーシップ、管理とは裏腹ですが、管理されるものとして、あまり管理されると自分で何もやりたくなくなるのは事実。それは甘さではなく包容力なのかも知れません。
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 三枝匡
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2002/09
- メディア: 文庫
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