高杉良さんの「金融腐食列島 消失(上)を読みました。いつもながら面白い小説です。金融腐食列島は大きく2つのシリーズがあり、ひとつは旧三和銀行をモデルにしたもの。一方は第一勧業銀行をモデルにしたもの。後者は「呪縛」で映画化されたりもしており、有名かも知れませんが、残りは基本的に三和銀行物語で、この消失も三和ならぬ協立銀行物語の完結編です。上巻のあとがきに「小泉政権下の竹中金融政策」というものを批判することがモチーフになったようですが、どこまで本当かは不明ながら、概ね本当なのだなと思うと非常に遺憾な思いがします。
一方で、この小説は東京スポーツというスポーツ新聞に連載されていたこともあり、若い女性との不倫→恋愛もあって、この辺は虚構なんでしょうが、多くのサラリーマンの願望なんだろうなと思うと面白い気がします。実際問題だと困りますが・・・
- 作者: 高杉良
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 文庫
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沖縄辺野古への米軍基地移転問題で、社民党の福島大臣が罷免される。まあ、予想された展開ですが、これで、益々政府民主党は迷走していくんでしょうね。