本日は下関へ日帰り。移動時間に小斎秀樹さんの「浦和レッズ敗戦記」を読みました。小斎の本は以前「GOALへ!浦和レッズと小野伸二」を読んだことがあります。この本は確かwebで連載されていたものが加筆されて本になったように記憶していますが、浦和レッズの2000年シーズン、J2戦記でした。2000年シーズンは、個人的にはJ2陥落を喫した1999年シーズンと合わせて、何よりも記憶に残るシーズンでした。当時は熱烈レッズサポで、駒場の試合は全部行くくらいでしたが、開幕からの連勝がストップし(確か山形戦)、エメルソンを有する札幌が優位にシーズンを勝ち抜き、サポにとっても選手にとっても本当に苦しいシーズンでした。特に、まさかのオリンピック代表落ちをした伸二にとっては、天才が苦悩する、そんな苦しいシーズンだったと思います。そうしたシーズンを通して、とにかく、チームに密着して、選手に密着したからこそ書けるようなルポルタージュで、人間の集まりであるサッカーチームが壊れていく様や選手達の苦悩が伝わってきて、非常に完成度の高い作品だと思っていましたが、今回の「浦和レッズ敗戦記」もほとんど同じテイストでした。読み応えあります。今回の作品の中で感じたことは、オジェックという規律を大切にする厳しい監督から、選手との距離の近い、でも規律が緩いエンゲルスという監督へバトンが渡されたことにより、チームの約束事が不明確になって、やはり壊れていくチームの姿が良くわかりました。チームはやっぱり生き物なんですね。勝てないからなのか、明らかに壊れているのがわかります。どんな状況にあってもすべての選手が一丸となってというのは難しいでしょう。監督には構想や戦術があり、これにマッチする選手が徴用されるのは当たり前のことで、徴用されない選手からはどうしても不満が出るのが一般的。ただ、勝ってさえいれば、監督の方針は正しいわけで、チームはこうした方針のもとに約束事が守られていく=一丸になる訳なんでしょうが、勝てなくなるとどうしようも無いんですね。勝てなくなったとき、そこに批判すべき方針がなければなおさらなんだと思います。今年は勝ってほしいです。
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1月からの読書 41冊
ついでに、今日は出張にもかかわらず、お弁当持参です。昨日フランフランで購入したお弁当箱もとても気に入っています。