りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

あんのこと

もう少し何とか手段がなかったのかなというのが素直な感想。実話がベースというのは何とも辛い。毒親という言葉があるけど、ここまで酷い親はちょっと考えられない。実の娘に売春させて、平気で金をたかる。度を過ぎた暴力。ダメな世界の再生産。あと、小さな子供を押し付けていなくなってしまう母親とか、信じられないお話。
佐藤二朗さんが演じた多々良という刑事。何で裏の顔があるのかな。この人が怪しいながらも素直に薬物から更生することを支援するいい人だったら、何も問題なかった。吾郎ちゃんが演じた記者は、記者何てこういう人だよなと。真実を伝えるとか言って、結局売れる記事しか考えていない。そういう人は杏さんが死んでも悲しんじゃいけない。
申し訳ないけれど、正直直接は関わりたくない世界の話。ただ、そうやって目をふさいでいる間に不幸が生み出されている事実は変わらない。どこかで助けてあげないと再生産が続いてしまう。社会の仕組みとして、再生産を断ち切る仕組みが無いと辛すぎるな。

監督:入江悠

脚本:入江悠

出演者:河合優実、佐藤二朗稲垣吾郎

あんのこと