梅原猛さんの「梅原猛の授業 仏教」を読みました。ずっと積読されていた本。20年経ってやっと手に取った感じです。洛南中学校で12回にわたって行われた授業をまとめたものらしく、とても優しく、宗教と仏教全般について語ったもの。個人的には日本に色々ある仏教の宗派と自分の菩提寺の宗派である曹洞宗の位置づけが判ったような気がして良かった。全12回の構成は
1.なぜ宗教が必要なのだろうか
2.すべての文明には宗教がある
3.釈迦の人生と思想を考える
4.大乗仏教は山から町へ下りた
5.生活における仏教の道徳
6.討論:人生に宗教は必要か
10.鎌倉は新しい仏教の時代(2) 日蓮と禅
11.現代の仏教はどうなっているのか
12.今こそ仏教が求められている
という構成。道徳を身につけるためには宗教が必要。これからは文明の衝突になること。一神教と多神教、多神教である仏教と多神教の多様性を認める心。後は仏教の考え方、11の現代の仏教はどうなっているのかに書かれていたのは、先日読んだ「国家を超える宗教」と同じコンテクストだったような気がする。とても勉強になりました。
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今月の読書 1冊
1月からの読書 3冊