りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

奇蹟がくれた数式

天才数学者ラマヌジャンの話。天才だからなのか、正規の教育を受けていないからなのか、公式を閃いてもそれを正しい形で証明できない。それはちょっと悲しい。ある程度の才能がある人が何となく閃いてしまうところは、正直何度か見てきている。学生時代、実験計画の直交表を見ただけで、交絡が見えてしまう奥野先生とか、多変量解析の話をしていて多次元直交空間をイメージして話している吉澤先生とか、話を聴いていて全然ついていけなかった昔を思い出してしまいます。えも、ラマヌジャンの天才ぶりはそれ以上に桁違いなんだろうな。WiKipediaによると彼の才能を見出したハーディは自分自身を25点、映画にも出てきた共同研究者リトルウッドを30点と評価し、ヒルベルトが80点でラマヌジャンは100点だった。映画の中でもラマヌジャンはヤコビやオイラー以上でニュートン級だというセリフも印象的。ただ、異国の地インドの貧民層の中であえいでいるそういう天才をきちんと発掘して育成できる懐の深さが当時の英国にはあったということと、ラマヌジャンが英国の生活の中で体を壊してしまったのも宗教上の問題なんだろうなと思うと色々考えさせられるものがありました。報われなかった天才の何を描きたかったのか、正直判らないところもありましたが、彼はインドに帰って正解だったのかなと思いました。

奇蹟がくれた数式