りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

野村ノート

 野村克也さんというか、野村監督の「野村ノート」を読みました。最近、いくつか本をとっても、最後まで読み続けられなくて何冊も挫折してしまったけど、久しぶりに読了。野村さん追悼の意味もあったし、野村さんも亡くなって、この本が売れているという話を聴いて手に取ってみた。

この本の中で紹介されている有名な言葉。「心が変われば態度が変わる。 態度が変われば行動が変わる。 行動が変われば習慣が変わる。 習慣が変われば人格が変わる。 人格が変われば運命が変わる。 運命が変われば人生が変わる。」元々はヒンズー教の言葉らしい。まず、何よりも人間教育が大事だという彼の持論の礎になる言葉、なのかな。

あと、こんな言葉もあった。もともとは諸葛孔明の言葉らしい。「優れた人は静かに身を修め徳を養う。無欲でなければ、志は立たず、穏やかでなければ道は遠い。学問は静から、才能は学から生まれる。学ぶことで才能は開花する。志がなければ学問の完成はない。」

そして、野村監督の言葉としては「人として生きる以上、人生と仕事は切っても切り離せないものとなる。人間は仕事でもって人生を生き抜いていき、仕事のなかで人間形成がなされる。裏を返せば人格が仕事の成否を左右するのである。」がある。やはり監督、指導者がやらなければならないのは人間としての教育。そして、最初の言葉に戻るような気がする。加えて、「練習態度から食事の 摂り方、自己管理の方法までしっかりしたものをもっている選手はすべてに模範になる。そうした中心になる選手がいるからチームはうまく機能する」と述べている。そうした中心選手が生まれる背景には「『どの道を取ったか』『何を選んだか』という小さな選択肢が、周囲に影響を与え、その人間の評価につながり、そして最終的にはその者の人生を運命付けていくのである。」という関係性を語っている。頭を使って常に考え、結果から学んで次につなげていく。有体に言えばPDCAなのかもしれないけど、まあそういうことなのかな。いずれにせよ、野球博士になるべく知識を増やし、常に考え、そうした習慣を選手に叩きこもうとしたということは非常に判ったような気がする。一流の選手とはこういうものなんでしょう。

野村ノート (小学館文庫)

野村ノート (小学館文庫)

 

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