りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

わたし、定時で帰ります

朱野帰子さんの「わたし、定時で帰ります。」を読みました。先日までやっていたドラマの原作。話題になって、途中から見たのでどこまでドラマが原作に忠実なのかは判らないけど、印象的には結構忠実。このドラマが話題になったのは主人公の結衣さんが発する言葉だったと思うけど、そこはドラマオリジナルみたい。

効率的に働く。これは誰も否定できないし、効率的に働くためには適切な休息も必要。睡眠時間を削ることは結果として仕事を非効率にしていることは身をもって感じている。若い時、何であんなに長時間働いていたのか?ただ、追い詰められて、とことん追い詰められると、本当に割り切りができるようになって、今ある素材と、残された時間で何ができるか、そして達成のために凄い集中力が発揮されるのも確か。それは、種田さんではないけど、アドレナリンが分泌されまくる感じ。実は今も早朝型の自分の朝の2時間は同様にすごく集中できるのは事実。始業時間の9時までと思っているから、なおさら。問題はディスターブされないこと、それと制限時間があること、なのかもしれない。

それにしても・・・小説のブラック上司福永は本当に最悪だな。こういう採算を度外視した仕事を取ってくる奴、そしてそれを部下に押し付ける奴は本当に最悪。ただ、こういう判り易いブラックではなく、必要以上に品質にこだわり過ぎるのもブラック。どちらかというと「終わりが見えにくい分」こちらの方が質が悪いと思う。

一方で、結衣の恋人だった巧。仕事とプライベートをバランスよく・・・なのかもしれないけど、これはちょっと違うような気がした。もちろん、字面的には正しい。でも、明らかにプライベートというか自分を優先し過ぎているように思う。これは世代間ギャップなのかもしれないけど、趣味にエネルギーを使いすぎているような気がする。仕事が全てである必要はもちろんないけど、良い仕事をするには良い準備も必要。何かその辺が違うような気がした。

わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)

わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)

 

[DATA]

今月の読書 5冊

1月からの読書 45冊