りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

天才を殺す凡人

 北野唯我さんの「天才を殺す凡人」を読みました。サブタイトルが「職場の人間関係で悩む、すべての人へ」とあるようにストーリー形式の小説っぽいけど実はビジネス書。天才や秀才は一握りの人たちだけど、天才は創造性を、秀才は再現性(≒論理性)を武器にビジネスを創造し、拡大させる。凡人はそうした天才や秀才が作ったビジネスから共感を武器に金をつくる人。まあ、それはそれとして、一番面白いのはこれら三者の関係。天才は秀才に対して「興味がない」が秀才は天才に「妬みと憧れの相反する感情を持っている」。凡才は天才を「理解できないから排斥する」けど逆に天才は凡才に「本当は理解してほしい」と思う。一方凡才は秀才を「天才だと勘違いしている」が秀才は凡才を「心の中で見下している」というもの。言い得て妙です。タイトルの天才を殺す凡人の武器は共感なのだけど、具体的に殺す方法は多数決。衆愚ってやつですね。この本は誰しも天才と秀才と凡才の部分を持っていて、その割合が違うといっている。天才と秀才の部分を持つものは「エリートサラリーマン」。秀才と凡才の部分をもつものは「最強の実行者」。そして、天才と凡才の部分を持つものは「病める天才」。この3人がコミュニケーションの断絶を防いでいるという。凡人のなかで、誰が天才かを見極める人がいて、共感を使って天才を活かすものは「共感の神」。確かに、そういわれるとそういう気がしました。いずれにせよ、天才を活かすのは難しい。アカウンタビリティが無いのは今の時代、痛いですね。でも説明できることは創造ではないんだろうな。そこが難しいけど面白い。

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

 

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