りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

県庁の星

県庁のエリートとスーパーのパートという組み合わせ。無いことはないかもしれないけど、ちょっと現実感は乏しいかな。仕事へのアプローチが違うので、あるとしたら別の切り口での接点からなんじゃないかな。いずれにせよ、正しいやり方があるという前提で、そしてその正しさも独特の尺度で仕事を進めるアプローチと、今ある現実に俗人的に対応していくというやり方はどこにでもあるやり方の違いで、その間に軋轢が生まれるというのはそれこそ色々なところにある構図。挫折と査察という現実がこの溝を埋めるわけだけど、ここは本当は凄い葛藤があるはずで、理屈ではそうなんだろうけど、現実は難しいんじゃないかな。一番難しいのは現場側のモチベーションが引き出せるか。基本は被害者意識の塊だろうから、自ら動こうという人は少ないはず。普段から問題意識を持っていないと弱点の指摘は揚げ足取りにとられてしまう・・・などという現実を鑑み、ここをどうやってクリアするのかなとか屁理屈を考えていたけど、映画は「あなたが必要」という一言で乗り越えてしまう。でも、モチベーションを持ってチームワークを発揮して新しい取り組み、改善を進めるという姿はちょっと熱くなるところもある。ウルトラマンが苦戦しても最後は勝ってしまうように、結果は判っているけどスペシウム光線で怪獣を倒す姿はスカッとする。そんな判り切っているけど爽快な面白さがありました。それでも県庁は変わらないというところが、また現実的で良かったり。現実感が無いじゃんといいながら楽しめる作品でした。

それにしても、織田裕二さんと柴咲コウさんはここで共演していたんですね。外交官黒田耕作の時のコンビも良かったけど、裏ではいろいろ噂があって、共演NGとか聞いていたけど、この作品のが古いし、このころは問題なかったってことですね。

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