りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ニュータイプの時代

山口周 さんの「ニュータイプの時代」を読みました。何が一番変わっているのかというと、「問題解決」の時代ではないということ。そして、問題を解決するのにも、過去の経験に照らし合わせて、パターンに当てはめ、解決策を導き出すアプローチではないということかな。こうやって、全体を軽く要約することを厳に戒めていらっしゃいますが・・・

まず、前者。そもそも問題とは「あるべき姿」と「現実」とのギャップと定義し、その差を埋めるのが問題解決。コンサルが良く言う、AsIsとToBeですね。先進国にキャッチアップする時代はそれでよかったかもしれないけど、今や日本はれっきとした先進国。ある程度のレベルに到着したところで、「あるべき姿」=目標というのを失ってしまったということ。故に、大事なのは問題を解決することではなく「あるべき姿」を構想する力。いわゆるビジョナリーなのかな。「未来がどうなるのか?」ではなく「未来をどうしたいか?」を考えるのがニュータイプだということみたいです。あと、こういう文脈の上に「モノから意味の時代」にという指摘もあります。量を増やすのではなく質だというといいすぎかもしれませんが、ある程度物質的に満ち足りている現状では、単にモノを持つことではなく、意味が重要だというのはその通りかな。あればよいという時代では確かにないと思います。

それから、解決策へのアプローチ。世の中が混とんとして、不確実性とか不確定要因が多い中では、計画を立ててしっかりとやっていくというアプローチではなく、やってみて、少しずつ修正してというアプローチでないと解決策に行きつけないという指摘。アジャイルですね。そうなのかもしれないけど、会社ではこれでは説明できない。まあ、典型的なオールドタイプなのかもしれませんが、今の時代は試行錯誤を繰り返して少しずつゴールを目指すというのも何となくその通りと思います。計画が立てられないとは気持ち悪いし、何よりも説明力がないけれど、ある程度の試行錯誤ができないと新しいものは生み出せないと、それは何となく感じています。

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

 

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