りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

33年後のなんとなく、クリスタル

 田中康夫さんの「33年後のなんとなく、クリスタル」を読みました。懐かしいです。本の帯には「1980年に大学生だった彼女たちは、いま50代になった。」なんですけど、まさに時代がシンクロしている。田中康夫さんも小説に出てくる彼女たちも、自分よりは少し年上の人なのですが、世代でくくれば同じようなもの。大学時代にブランド物を知るきっかけになったのも、大学生のちょっと違った生活を覗いたのもこの本がきっかけでした。本屋で見かけたとき・・・思わず買ってしまいました。が、「なんとなく、クリスタル」は完全に忘れてしまいました。この本を読んで思い出したのは、膨大な解説。そう、以前の本もその解説が見事でした。「33年後・・・」は田中康夫さん自身が知事という首長の立場を経験し、結婚もして、この間には阪神大震災東日本大震災もあったということ。当然彼女たちもあるいは結婚をし、子供をもったり、離婚を経験したり、大病を患ったりする。それなりの時間が流れ、それなりの経験をして・・・単に33年後というだけでなく、そこにある悩みはその延長線上とはいえないものがあるのだけど・・・これが田中康夫さんの小説でした。まず、そういうものを思い出しました。

33年後のなんとなく、クリスタル

33年後のなんとなく、クリスタル

 

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今月の読書 8冊