マーケティングと共に

コトラー先生の自伝、「マーケティングと共に」を読みました。日経新聞に連載されていた時も大体読んでいましたが、書籍化に当たって大幅に加筆されたらしい。多分新聞にも出ていた逸話だけどサミュエルソンがハーバード大学で博士号を取得した時の話。審査委員はヨーゼフ・シュンペーターなど3人の高名な経済学者だったが、面接が終わり彼らは顔を見合わせて「自分たちはサミュエルソンから合格点をもらえたのだろうか」と言ったそうだという話。凄い話で忘れられないです。コトラー先生はそのサミュエルソンから博士課程の合格をもらったという話もあるし、先生の「マーケティング・マネジメント」はサミュエルソンの「経済学」よりも版を重ねているといった話はやっぱり自慢なんですしょうか。
この本を通じて、マーケティングの大家コトラー先生が意外に非営利組織のマーケティングというものに熱心なところが判ります。品質管理＝QCが盛んだった頃、サービス業にもQCをというのが我が恩師池澤先生の教えでしたが、コトラー先生の場合はどんな場合もマーケティングなんですね。それは、それで信念を感じさせて良かったです。

マーケティングと共に フィリップ・コトラー自伝

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