りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

太平洋戦争のロジスティックス

池田信夫さんの本日のブログ「日本軍は補給を軽視したのか」で紹介されている本。野中郁次郎先生も指摘しているようにいつも言われる話。少し引用させてもらうと

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(前略)補給にとって重要なのは補給兵ではなく補給物資であり、補給物資を調達するために必要なのは金だ。したがって「一般的なイメージとは異なり、兵站補給業務の中心は輸送ではなく計画であり、その意味において輜重兵ではなく軍や師団の経理部こそが兵站補給の担い手であった」(後略)

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ロジスティックスが重要なのはいつも言われていることだけど、お金というところまで書いてあったのは新鮮でした。つまるところ、「お金がなかったら戦争なんかしちゃいけない」っていうことですよね。戦争は究極の外交手段。話し合いで解決できず、どうしようもなくなって軍事力に訴えるわけですけど、その勝敗は金で決まるといわれると何とも。池田さんのブログでは、

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(前略)なぜ定量的に考えられなかったのかという問題に帰着する。それは本書もいうように、日本兵が優秀だったからだろう。「必勝の信念」さえあれば、物資の不足は人力で補えるという甘えが上層部にあったと思われる。山本七平も、このように「『可能か・不可能か』の探究と『是か・非か』という議論とが、区別できなくなる」ことが日本軍の欠陥だと指摘している。(後略)

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はい。正義が必ず勝つのではなく、強いもの=お金を含めたパワーのあるものが必ず勝つ訳です。だから、すべてを正々堂々というのではなく、自分が勝てる土俵で戦うことが重要なのかなと、そんなことを考えさせられました。