久しぶりにセミナーを受講してみました。金融規制に関するセミナーでしたが、情報もさることながら色々思うところがありました。
６年前の2006年はバーゼル２のコンサルで忙しくて、大変な思いをしていました。規制の動向について、あの頃の方が敏感でしたということもあるのですが、あの頃、バーゼル規制に対応することがリスク管理の高度化につながると信じていたのに、結果はそうではなかった。。。ということ。リーマンショックを防げなかったということではなく、そもそも推計の前提となっている線形推定検定論の立場で考えたなら、推計の精度は差分にこそみられるものなのに、点推定をしていかないとプライシングができないとか、そういう理由でいわゆる実験計画法でいう場の違いというのを全然考えていない推計に依存しているところが問題かなと思います。また、これらの推計は独立性、不偏性、等分散性、正規性の仮定があるはずなのに、正規性と等分散性、場合によっては不偏性もちょっと怪しい感じがします。こうした議論を深めたいというのではなく、結構脆弱な仮定の上に成り立っている推計方法に実際の金融機関が気がつき始めていて、規制そのものを遵守しようというマインドが薄れてきているような気がします。規制はコンサルティングにとって、伝家の宝刀ですが、その効力が怪しいとなると、もっともっと実を考えていかなければならないのかなと改めて思いました。
[DATA]
今月の通勤歩行距離 150km
トータルの通勤歩行距離 350km
PS
今日はドラマ「遅咲きのひまわり」の最終回。サプライズもあって、言い終わり方でした。
