東野圭吾さんの「使命と魂のリミット」を読みました。東野圭吾さんの作品は大好きですが、この小説もご多分に漏れず面白い作品でした。最後に何か作品のキーとなるポイントが残されていて、それがわかると何かホロッとする。東野さんの作品はそういうのが多いですね。この作品の舞台は病院です。主人公は研修医の氷室夕紀。父を心臓病の手術で亡くしており、その手術を担当した心臓血管外科の権威西園教授に疑念を持っているという設定。当然、最後はその疑念が晴れることになるわけですが、そこへの持って行き方がいいですね。そして、タイトルの意味が良くわかるという仕掛けです。人間にはその人が生まれてくる理由、使命があるわけですね。そのことはきちんと胸に刻んでおこうと思います。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 文庫
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