半沢直樹に代表される一連の東京第一銀行物語とはちょっと違って、今回は本店ではなく支店のお話。まあ、どっちにしてもメガバンクは働く場所としてはちょっと考え物だなと思わせるところは同じ。一つの支店にこんなすごいキャラの人たちが集結してたら本当にどうなってしまうのだろうと思う反面、どれもこれもいかにもありそうな話なのが怖い。中でも忍成修吾がメンタル行っちゃったところは、笑えるどころか心が痛くなった。木南晴夏のような意地悪な女子行員も本当にいそうで気持ちがどんよりする。ただ、本題はインチキ不動産やと店長が裏で手を握る不正な融資。お金はどんだけあっても、「もう十分」とならないところが人間の性。あくどい奴はどこまでもあくどい。佐藤隆太扮する実直な行員を陥れて、たんまりと不正な融資を引き出す。「やられたら倍返し」っていうのは笑えるけど、失くしたものは大きいですね。取り返しのつかないものもある。いや、本当にお金は怖い。
監督：本木克英
脚本：ツバキミチオ
出演者：阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太
