りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方

 森岡毅さんの「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」を読みました。マーケティングのカリスマがマーケティングを語る本。マーケティングのエッセンスをまとめた入門書なわけですが、一言でいうとマーケティングでできることは明確で、ただすべてをやろうとするとお金がいくらあっても足りないので、戦略的にどこにどういうリソースを投入すべきかという戦略論といえるかもしれない。まあ、ある意味当たり前なんだけど。「商品を売る」のは営業の仕事、「商品を売れるようにする」のがマーケティングの仕事っていうのは、いいえて妙だなと思いました。そして、マーケティングの本質とは「売れる仕組みを作ること」というのが一番分かり易い。あと、覚えておきたいのは消費者インサイト。消費者自身が気づいていない(あるいは直視したくない)隠された真実のことで、こういうのは表面的な調査だと絶対に判らないのだろうなと思う。だからインサイトなんだと思うけど。そして、消費者はそこを突かれるのが痛い。「いや、そんなことはないよ!」と拒否してみたくなったり、考えるのが嫌だからできるだけ考えないようにしているものがインサイト。強い消費者インサイトは、理性を「はっと」させるか、感情を深く「エグる」ものらしい。こういう何かを掴むと確かに強いような気がする。5つのCとか「Company(自社の理解)、Consumer(消費者の理解)、Customer(流通など中間顧客の理解)、Competitor(競合する他社の理解)、Community(ビジネスをとりまく地域社会の理解) 」教科書的なことも書いてありましたが、マーケティングを知る意味で有意義な一冊と思いました。

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