りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

金融工学は何をしてきたのか

今野浩先生の「『金融工学』は何をしてきたのか」を読みました。いや、最近は全然本も読んでいませんでした。金融工学の第一人者である、今野先生の本は始めて読みましたが、新書であることもあって、読みやすく、ユーモアに富んだ読み物で、面白く読むことができました。今日、面接で学生が「数理ファイナンスには、経済学や工学の延長としてのものと、純粋に数学からのアプローチと2種類あると思いますが・・・」という発言をしていて、正直いまひとつピンときていなかったのですが、今野先生をしても「数学としてのファイナンス理論(数理ファイナンス)を確立しようとする数学者と、役に立つ技術(理財工学)を目指すエンジニアとの距離の大きさを実感することになったのである」とあるように、確率論の専門家の高度な数学議論というのは、今野先生をもってしても、難しいものだったようです。ちょっと考えさせられました。
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今月の読書 1冊
1月からの読書 17冊