りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

福岡、相沢事件

今日は福岡に出張でした。日曜日の夜から始まった背中の鈍痛は相変わらずで、今日は飛行機の中で脂汗が出るほど調子が悪かったのですが、仕事の内容は良かった。これが、わずかな救いですね。今週はどこかで一度休んだ方が良いかも知れない・・・
飛行機の中で、松本清張さんの「昭和史発掘(5) 2.26事件(1)」の「相沢事件」の章を読みました。この事件は、「二・二六事件」関連の本では必ず導入部に書かれる事件で、この本もやはりここから始まりました。陸軍皇道派、統制派の争いが激化する中、永田鉄山軍務局長が陸軍省内で皇道派の中佐である相沢三郎に惨殺される事件だ。この直接の引き金になったのは、当時陸相であった林銑十郎が真崎教育総監を罷免した事件といわれているが、これに関する松本清張氏の推理が面白い。「黒幕は閑陰宮参謀総長。彼が自らが首謀者となり、林を鞭撻し、渡辺錠太郎を引き入れて、真崎を教育総監から追い落とした」というものだ。これは、今まであまり無かった推理のように思います。豊富な資料に裏打ちされた推理は確かさを感じさせ、説得力がありました。それにしても、永田鉄山が殺されていなかったら、日本の歴史は変わっていたんでしょうね。