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非産運用

 橋本卓典さんの「捨てられる銀行2 非産運用」を読みました。それにしても日本の金融機関というのは・・・です。割と最初の方に「森金融庁が、資産運用・資産形成の改革を進めるにあたり、金融機関に求めていくフィデューシャリー・デューティーを『受託者責任と訳さず、真に顧客本位の業務運営』としたのは、銀行や証券会社にこそ、販売の責任を問い直すためだ。」という記述がある。この本はずっとこの『フィデューシャリー・デューティー』について訴えている。金融を仕事としている時にも当然このフィデューシャリー・デューティーという言葉は何度も出てきましたが、なるほどこういう意図だったのかというのは残念ながら知らずに来ていました。本当に悪い癖です。結局、日本の金融機関は自身の利益を優先するあまり、顧客から搾取することだけを続けてきた。そのため、日本には適正な資産運用の市場が育たず、それが日米や日英の運用力の格差につながっているというと、ちょっとまとめ過ぎか。ただ、米国も国民性から自然と資産運用ができるようになったわけではなく、政策的に誘導してきた結果であることはある意味新鮮でした。また、米国の運用の多くがインデックスのパッシブ運用であることもですね。さらにいうと、米国にはバンガードのような『フィデューシャリー・デューティー』の意味をきちんと理解している会社が存在することもかな。いずれにせよ、資産運用がマーケットとしてきちんと整備されることが一番。そのために金融当局がやるべきことも国民一人一人がやることも確かにたくさんあるのかなと思わされる一冊でした。

捨てられる銀行2 非産運用 (講談社現代新書)

捨てられる銀行2 非産運用 (講談社現代新書)

 

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