タイトルからは想像できない作品でした。日本地図を作製した伊能忠敬の名前を知らない人はいませんが、彼はその完成を見る前に他界。忠敬の死は伏せられる形で地図作りは高橋景保ら彼らの弟子たちによって継続され、3年後に完成した・・・なので、その偉業を称え、大河ドラマにするおしても、その物語は忠敬の死から始まる。伊能忠敬は主役にはない得ないというのが一つのポイント。とはいえ、伊能忠敬の偉業を誰も否定はできない。一言でいうとそれが骨子なのだけど、現代と過去の一人二役とか映画作りとしては新しい試みがあって面白かったです。それにしても、伊能忠敬はさぞ無念だったろうなと感じてしまう作品でした。
監督：中西健二
脚本：森下佳子
