りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

15時17分、パリ行き

アムステルダムからパリへ向かう急行にイスラム系無差別テロをたくらむテロリストが同乗。とっさの判断で事件を最小限に食い止め、テロリスト逮捕に貢献するアメリカの若者3人という、いかにもアメリカン・ヒーローのようなストーリーだけど、この作品は単純にそういうお話ではない。幼い頃の彼らの出会いや挫折、さらにはヨーロッパのバカンスをある意味能天気に楽しむ今の普通の若者の姿が織り込まれていて、でも彼らには「人の役に立ちたい」という思いがあって、主人公3人を本人たちが演じるというリアリズムもあっての作品に仕上がっている。そういう意味ではテロリストとの格闘場面は少なく、ドキュメンタリーというものとも違うテイストに仕上がっていると思う。結局クリント・イーストウッド監督は美談を通して何を訴えたかったのか。彼らのヒストリーを観た我々がそれぞれに考えることなのだと思った。

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