りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

嫌われる勇気

岸見一郎さんと古賀史健さんの「嫌われる勇気」を読みました。随分前から本屋で平積みされていたのは知っていましたが、タイトルからして少し勘違いして敬遠していました。でも、ビジネス書のランキング等で上位にあって、解説をみたらアドラーの心理学の本であることがわかり購入しました。本のタイトルの元となったのは「承認要求の否定」。つまり、我々は他者の期待を満たすために生きているのではないということから発展して、「他者の期待など満たす必要がない」という考え方から来ているのだと思います。課題が発生した時、それを誰の課題なのか考え、課題の分離を行うことで、他者の課題には介入せず、自分の課題には介入されないということを主張しています。この課題の分離が対人関係の出発点であり、一方ゴールは「共同体感覚」にあるとしています。共同体感覚とは、他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることをいうらしい。そして、この所属感は、ただそこにいるだけで得られるものではなく、共同体に自ら積極的にコミットすることによって得られるという考え方をしています。この共同体感覚をもつために必要なのは「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3つ。自己受容とは何かできないことが自分にあったら、その「できない自分」をありのままに受け入れ、できるようになるべく前に進んでいくことを言います。また、他者信頼とは他者を信じるにあたって、一切の条件を付けないことを言います。他者が仲間であれば、自分の属する共同体に居場所を見出すことにつながります。この他者を仲間と見なすためには「自己受容」と「他者信頼」の両方が必要と説いています。そして、仲間である他者に対して、何らかの働きかけをすること、貢献しようとするすること。それが「他者貢献」であると説明しています。行為のレベルであれ、存在のレベルであれ、自分は誰かの役に立っていると感じることが価値貢献だと説明しています。まだまだ消化不足ですが、折に触れ参照したいと思います。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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