夜行観覧車

湊かなえさんの「夜行観覧車」を読みました。これで「告白」「少女」「贖罪」「往復書簡」に続いて湊さんの作品は5作目。意外にこの夜行観覧車が一番面白かったかもしれない。湊作品の特徴は章ごとに違う人の目線で小説が書かれること。登場人物の心の叫びが全部表に出てきて、人そのものの設定が面白い。今回もご多分に漏れずそういう作風でしたが、殺人の動機が意外なところにあって、結末もちょっと意外な展開でした。「告白」と「少女」はストーリーは面白かったのだけど、結末がちょっと物足りなくて、短編だけど「往復書簡」は良かったかな。「贖罪」には章ごと、ひとりひとりのストーリーは面白かったのだけど、全体としての展開はこの「夜行観覧車」が一番面白かったように思います。ドラマ化されたのがきっかけでしたが、非常に面白かったです。

夜行観覧車

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1月からの読書　3冊